🎵 音楽×情報処理
音楽教育や演奏練習では、合奏機会や指導者の確保が難しく、特に学生やアマチュア奏者にとっては、リズムの共有や他者との連携を実践的に学ぶ機会が限られています。
本研究分野では、音響解析やVR技術を活用し、演奏者の技術向上を支援する新たな手法の開発に取り組んでいます。具体的には、合奏技術の個人トレーニングシステムやギター演奏支援システムの開発を通じて、器楽演奏者の技術向上を支援する、簡便で効果的な練習環境の構築に取り組んでいます。
主な研究の内容

VRを用いた合奏技術トレーニングシステムの試作
弦楽四重奏などの合奏において、全体で息を合わせて演奏することが重要になります。練習には、演奏者を集め、日程調整、練習場所と指導者の確保が必要です。本研究では、仮想空間(VR)上で合奏環境を再現することで合奏の疑似体験を可能にし、演奏の解析・評価を行うことで、個人で合奏技術を向上させるシステムの作成を目的としています。

エレキギター演奏支援システムの開発
近年、SNSの楽器演奏動画等をきっかけにエレキギターを始める人が増加しています。しかし、独学での練習では適切なフィードバックをもらえない、バンドで集まらなければ合わせての練習ができない等の課題があります。本研究では、独学で練習を行っているギター初心者から中級者を対象とした、ギターの音声データを解析し、ベース、ドラムの演奏に合った演奏ができているかを解析・評価する演奏支援システムの開発を行う研究を進めています。
📘科研費
科研費:基盤研究(C)「拡張現実と機械学習を用いた演奏時サイレントコミュニケーション訓練システムの開発」(2019–2025)
デモ映像リンク
研究成果のデモ動画は、PRページにてご覧いただけます。